真の気概とは ― 東都で崎門学研究会〔2月15日〕

2月15日午後、髙田馬場にて第10回「尊皇討幕のバイブル、『靖献遺言』を読む会」を開催した。

今回も前回に引き続き謝枋得についてである。

謝枋得は科挙に抜群の成績で合格(面接で宋朝の堕落を批判したため面接で減点され二番手での合格)した俊才であった。蒙古軍が南下すると宋を守るために奮闘したが状況を変えるには至らず、国の滅亡を見た。皇太后は蒙古に拉致され、そこで優遇され、かつての臣下に降伏を説く始末であった。しかし枋得は屈せず抵抗の姿勢を貫いた。その後、元から臣下につくよう招かれたが拒絶。しかしついに拒否できず、強要され北京に赴く。死を覚悟した謝枋得は妻子知友に漢詩を残し、絶食して没する。

次回も引き続き謝枋得を輪読する。

《志士の名言:謝枋得編》
◎「清明正大の気、利を以て回すべからず、英華果鋭の気、威を以て奪ふべからず」
(清明正大の気は利益で釣っても、もとへかえすことができず、英華果鋭の気は権威を以ておどしても、かえさせることができぬ)

〔愚泥〕

関連記事

  1. モンゴルという視点 ― 東都で昭和12年学会公開研究会〔2月22日〕

  2. 日本と世界を如何に見るか ― 東京で千田会主催の講演会〔11月24日/25日〕

  3. 聖徳太子と今上陛下 ― 東都で民族文化研究会〔8月23日〕

  4. 『保建大記』と「あいちトリエンナーレ」 ― 東都で民族文化研究会〔1月26日〕

  5. 近代啓蒙主義とフランス革命への懐疑 ― 東都で王権学会公開研究会〔1月29日〕

  6. 令和初の新年一般参賀に6万8000人〔1月2日〕

  7. 正気と尊厳 ― 東都で『靖献遺言』を読む会〔12月22日〕

  8. 楠公崇敬の崇敬の歴史 ― 湊川神社で垣田宮司が講演〔4月21日〕

  9. 日本の台湾・朝鮮統治 ― 東京で国体文化講演会〔1月17日〕

今月の人気記事

  1. 登録されている記事はございません。




PAGE TOP