9月8日午後、早稲田奉仕園にて民族文化研究会(会長:輿石逸貴弁護士)東京地区第22回定例研究会が開催された。
報告者は、金子編集長(同会顧問)と山本直人氏(同会顧問・東洋大学非常勤講師)。
金子編集長の報告は「保田與重郎と万葉集の精神」と題して、保田の『万葉集の精神』が、近代以降に展開された文献学的な古典読解を批判し、万葉集を古代の国民精神を示した「述志」として位置づけるものであったことを解説した。
山本氏の報告は「日本の元号文化と万葉集」で、新元号公布や元号選定に関する各種資料・報道などを多数紹介し、国書由来の年号が出現するに至る過程を探った。