神武建国を偲ぶ ― 東都で第36回紀元節奉祝式典〔2月11日〕

2月11日夕刻、星陵会館(東京都千代田区)にて、第三十六回「紀元節奉祝式典」が開催された。

皇居遥拝・橿原神宮遥拝・国歌斉唱に引き続き、斎主・高橋宏篤氏、祭員・櫻井颯氏、典儀・野尻誠斗氏による紀元節祭を斎行された。同祭は修祓の儀・降神の儀・献饌の儀・祝詞奏上・神武天皇即位建都の大詔奉読(富田安紀子女史)・浦安の舞奉納(久永愛莉女史)・紀元節の歌奉唱・玉串奉奠・撤饌の儀・昇神の儀・斎主祭員退下の順に行われ、終了後に実行委員代表の荒木紫帆女史より挨拶があった。

休憩後、百地章氏(国士舘大学特任教授)による「皇位の安定的継承のために ― 男系(父系)の皇統維持を」が講演された。百地氏は皇位継承が「氏の論理」に基づいて行われてきたと主張し、何度かの皇統の危機の際は遠く離れた男系の血筋を求めてきた先人たちの努力を具体的に提示した。また、皇室と旧宮家の方々との密接な交流である「菊栄親睦会」の存在について言及した上で、「元皇族の男系男子孫による皇族の身分取得特例法」(仮称)を制定し、男系男子孫の中から将来の皇族に相応しい方々に「皇族の身分」を取得して頂き、「宮家」の当主として悠仁天皇を支えて戴くべきではないかと提案した。金子宗徳所長が夙に指摘してる通り、皇位の安定的な継承をは喫緊の課題であり、この提案を含めて公開の場における徹底した議論を重ねた上で、天皇陛下の御裁可を賜るべきであろう。

講演終了後、高岩吉浩氏により決議文が朗読され、拍手多数により採択された。その後、福永武氏により聖寿万歳が行われ、無事に式典は終了した。〔田口仁〕

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