マーチ・フォー・ライフは堕胎に反対する意思表示としてアメリカで始まり、日本でも今年で七回目を迎える。
本年も、例年と同じく「生みの日」に掛けて7月23日の「海の日」に、コロナ禍に加えて雨の降る中、日本の赤ちゃんに対する御加護を願う国籍・年齢・性別を問わない約80名のカトリック信徒が集まり、「聖母」マリアの像を掲げ、ロザリオ(祈り)を捧げつつ、常盤公園(中央区)から日比谷公園(千代田区)までを約一時間に亘って歩き通した。翌24日には、大阪でもマーチ・フォー・ライフが初めて開催され、約30名が集まった。それに合わせ、23日の夜に「バーチャルマーチ」と題して国際オンライン会議が開催され、約300名が視聴した。
日本では一年に約10万人の胎児が殺されているが、それに対する社会的関心は薄い。だが、そのおぞましさは、一過的な天災に過ぎぬコロナ禍とは比較にならぬほど大きい。日本の亡国を避けるためにも、そして、日本が真の意味で生命を大切にする社会となるためにも、堕胎を禁止すること、そして、家族を大切にする文化を取り戻すことが必要となるのではないか。
日本を大切にしようと思う人々が、来年のマーチに数多く参加されることを期待する。(ポール・ド・ラクビビエ)