始原を追い求める意志 ― 東都で王権学会の公開研究会〔7月8日〕

7月8日夕方、文京区本駒込の曙町児童会館にて王権学会の第7回公開研究会が開催された。

今回は、國學院大學教授の菅浩二氏が「『神道」から現れる日本王権の神髄 ― 近代を通じなくては「伝統」の深さは語り得ないのか』と題して講演。

菅氏は、来場者と語り合いながら、神道・王権の神髄に迫っていく。神道とは「人間を超えた霊的な力への漠然たる信頼と恐れ」に基づき、その力(「カミ」)と人間との関係として立ち現れる。時代を経る中で神道は仏教や儒教などなど様々な思想と混淆してきており、原初から変わらぬ一定の原理は見出だせぬが、各時代において、始原を追い求めよう、始原に還ろうという意志は存在した。天孫降臨の神話は「あめつち」の垂直的世界観を表現するもので、日本の奥深いところと通じている。それは、国土に生活する人間の感覚でもあり、「近代」を超えた深みがあるのではないか。(愚泥)

関連記事

  1. 「近代化」とは何か ― 京都で民族文化研究会〔12月21日〕

  2. 保田與重郎は萬葉集を如何に読んだか―大神神社で再興・第6回桜井かぎろひ忌〔10月4日〕

  3. 筝曲・神道・紀元節・大嘗祭 ― 東京と京都で民族文化研究会〔2月9日/16日〕

  4. 吉田茂の虚像 ― 東京で杉原誠四郎氏の講演会〔5月19日〕

  5. 諸葛亮と陶淵明 ― 第5回『靖献遺言を読む会』を読む会(6月2日)

  6. 亜細亜の復興を目指して―『大亜細亜』(第7号)発行/興亜観音訪問〔12月23日〕

  7. 昭和12年における軍事と外交 ― 昭和12年学会第3回公開研究会〔3月16日〕

  8. ヘンリー王子夫妻が公務を退き、「殿下」の敬称を返上〔1月18日〕

  9. グローバリゼーションと日本国体―金子編集長が都内で講演〔3月30日〕

今月の人気記事





PAGE TOP