自己反省なき「遺言」 ― 西尾幹二ロングインタビュー

文藝春秋が運営するニュースサイト「文春オンライン」〔http://bunshun.jp/〕に「〝最後の思想家〟西尾幹二83歳インタビュー(1)」が掲載された。

近現代史研究家の辻田真佐憲を聞き手として、『国民の歴史』を執筆した経緯や《新しい歴史教科書をつくる会》の内部対立を振り返った西尾は、論壇の現状を批判し、「時には立場を超えて言うべきことを言う勇気が必要」と述べる。

うわべばかりの自称「保守」や「安倍さん大好き人間」に対する批判は鋭いが、『WiLL』(平成28年6月号)に掲載された加地伸行との対談「いま再び 皇太子さまへに諫言申し上げます」については一言も触れていない。同対談については本誌(平成28年6月号)で金子編集長が断筆勧告を行い、西尾にも掲載誌を贈呈しているけれども、何ら反応がない。「立場を超えて言うべきことを言う勇気が必要」と主張するなら、この対談について口を噤むのはおかしいのではないか。

関連記事

  1. 崎門学の先人を偲ぶ ― 京津の史蹟を歴訪〔2月22日~24日〕

  2. 支那の虚像と実態 ― 東京で昭和12年学会公開研究会〔5月18日〕

  3. 乃木大将と山鹿流 ― 崎門学研究会特別講座〔9月1日〕

  4. 朝鮮と如何に向き合うべきか ― 柳宗悦「朝鮮の友に贈る書」百周年記念研究会〔5月23日〕

  5. 自衛隊の足を引っ張る内閣法制局 ― 川又弘道陸将が講演〔3月9日〕

  6. 黄色いベスト運動の真相 ― フランス国王・ルイ20世のお言葉〔12月8日〕

  7. 万葉集と日本文化 ― 東京で民族文化研究会例会〔9月8日〕

  8. 御召列車がなくなる?―行幸啓における列車などの貸し切りを止めることを検討していると報道〔12月15日…

  9. 護衛艦の雄姿 ― 蒲郡まつりに2隻が来航〔7月28日〕

今月の人気記事

  1. 登録されている記事はございません。




PAGE TOP