本義を保つべく ― 東京で新嘗を祝ふ集ひ〔11月23日〕

11月23日夕方、富士見区民館(東京都千代田区)にて、第15回 「新嘗を祝ふ集ひ」が斎行された。

第一部は祭典。祭主・荒岩宏奨氏、斎主・高橋宏篤氏、典儀・櫻井颯氏により、修祓・降神の儀・献饌・祝詞奏上・『古事記』天孫降臨の段奉読・三大神勅奉読・御製奉読・玉串奉奠・大祓詞奏上・撤饌・昇神の儀の順に行われた。

休憩後の第二部の講演は、山内健生氏〔国民文化研究会常務理事〕による「新嘗といふこと―「霊性」の更新」と題する講演。真弓常忠やトマス・インモースの著述を手掛かりにしつつ、「天皇としての霊性を更新され、若々しい『日の御子』『日継ぎ御子』として現世に顕現される」新嘗祭の意義、そして、近代的高層建築の間を古代的な祭列が通ることの象徴性などを論じた。

 

第三部は直会。実行委員長の荒岩氏が「都市部では自らが生産したものを持ち寄ることは難しいため、各自が買ったものなどを持ち寄っているが、本義は保ちたい」などと述べた。

最後に、中村信一郎氏の先導により聖寿万歳。

ハロウィンのような馬鹿騒ぎでなく、新嘗祭のような古来からの伝統行事を若者たちに知ってもらうために何が出来るか、実行委員の一人として考えていきたい。〔田口仁〕

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