11月23日、筥崎宮(福岡市)において第四十九回・福岡憂国忌(三島由紀夫・森田必勝両烈士慰霊祭)が挙行された。
神事、式典に続いて中島淳一氏(演劇家)による記念公演『金色の炎 三島由紀夫没五十年に捧ぐ』が上演された。福岡憂国忌は福岡黎明社が主催し、毎年有識者が記念講演を行ってきたが、演劇の上演は今回が初めて。中島氏は画家としても世界的に著名で、「一人演劇」という新しいジャンルを確立した異色の芸術家として知られている。今回は三島由紀夫の長編小説『金閣寺』を独自に解釈して新たに制作し、上演に至った。中島淳一氏は昭和六十一年から一人演劇の制作・上演を行なっており、演目は「ナザレのイエス」「釈迦」「孔子」「空海」「龍馬」「吉田松陰」「信長」など四十五作を超える。〔本山貴春〕