11月29日、新宿区内の会議室において第四十九回・国体思想研究会が開催された。
本研究会では、里見岸雄『吼えろ日蓮』を輪読しているが、今回は第二章「此のあはれなる日蓮主義者を見よ」のうち、「傲慢だぞ日蓮主義者」・「阿片的宗教意識」の節を読む。こゝで里見は旧来の神仏概念を鋭く批判し、その無効を宣告している。
それを踏まえ、現役神職を含む参加者で「宗教」を巡る自由討議が行われ、神道・仏教・キリスト教などが検討の俎上に上げられた。本書は日蓮主義に基づく思想書ではなく、「宗教」を根本から問い直そうとするもので、信仰の如何を問わず「宗教」全般に関心のある方の参加を歓迎する。〔東山邦守〕