10月15日、飯田橋にて第7回「尊皇討幕のバイブル、『靖献遺言』を読む会」を開催した。
今回は前回に引き続き文天祥についてである。文天祥は宋の臣下として元と戦い、宋が滅びた後も元と戦うもついに捕らえられた。そんな文天祥が残したのが有名な「正気歌」である。薛瑄は次のように評している。宋が滅びようとして言うときに当たって、宋の大将らは兵を持ちながら元を恐れて降伏するものが相次いだ。その中にあって文天祥は元と戦い続けたのである。その忠賢は歴史を貫いて冠たるもの、常人の到底及び得ぬものである。
《志士の名言:薛瑄編》
◎「その大節、宇宙の間に炳燿軒轟し、凛凛乎として万世君臣の大義を立つ。」
(文天祥の偉大なる節義は、宇宙の間に輝き渡り響き渡り、凛然として万古不変の君臣の大義を確立している。)
次回も引き続き文天祥を輪読する。
(小野耕資)