「正気歌(せいきのうた)」 ― 東京都内で『靖献遺言』を読む会〔10月15日〕

10月15日、飯田橋にて第7回「尊皇討幕のバイブル、『靖献遺言』を読む会」を開催した。

今回は前回に引き続き文天祥についてである。文天祥は宋の臣下として元と戦い、宋が滅びた後も元と戦うもついに捕らえられた。そんな文天祥が残したのが有名な「正気歌」である。薛瑄は次のように評している。宋が滅びようとして言うときに当たって、宋の大将らは兵を持ちながら元を恐れて降伏するものが相次いだ。その中にあって文天祥は元と戦い続けたのである。その忠賢は歴史を貫いて冠たるもの、常人の到底及び得ぬものである。

《志士の名言:薛瑄編》
◎「その大節、宇宙の間に炳燿軒轟し、凛凛乎として万世君臣の大義を立つ。」
(文天祥の偉大なる節義は、宇宙の間に輝き渡り響き渡り、凛然として万古不変の君臣の大義を確立している。)

次回も引き続き文天祥を輪読する。

(小野耕資)

関連記事

  1. 中東世界と一帯一路 ― 京都で民族文化研究会〔2月15日〕

  2. 昭和12年における軍事と外交 ― 昭和12年学会第3回公開研究会〔3月16日〕

  3. 昭和12年学会公開研究会・第2回〔2月16日〕

  4. 中国を巡る最新情勢 ― 東都で千田会〔9月6日〕

  5. 「神皇正統記」・岡倉天心・水戸学 ― 先人たちの足跡を辿る〔7月6日~7日〕

  6. 三島由紀夫に捧げる一人演劇 ― 福岡で憂国忌〔11月23日〕

  7. 近現代音楽と俳諧系神道結社 ― 京都で民族文化研究会関西支部例会〔5月18日〕

  8. 国学者と神道人 ― 京都で民族文化研究会〔1月11日〕

  9. 批判的聖教量価値認識の必要性 ― 東都で国体思想研究会・第52回例会(6月19日)

今月の人気記事

  1. 登録されている記事はございません。




PAGE TOP