激動の時代に対する覚悟を ― 潮匡人氏が千田会で講演〔7月15日〕

令和最初の海の日である7月15日に、文京シビックで国際安全保障学者の潮匡人氏による講演「激変する安全保障」が千田会の主催で開催された。以下に要旨を紹介する。

海洋国家の我が国は、大陸勢力との関係で安全保障を考えていかなければならない。米朝関係は、北朝鮮の核に左右されているが、我が国の防衛白書は、核小型化の可能性を「否定できない」「可能性もある」「可能性がある」と微妙に表現を修正してきた。おそらく今夏に出る最新版の白書では「核小型化の実現に至っている」と書かれるだろう。「空母いぶき」の原作(漫画)に「協力」(監修)しているが、私が関わっていない映画は、中国が日本と東亜連邦の紛争を調停するなど、原作と異なった描写がある。我が国のタンカーは本来、米海軍でなく、我が国の自衛隊が守る必要があり、安全保障に関する情報収集と法整備が必要である。平成は大正と似ている。令和の時代は、昭和と同様、激動の時代となるだろう。今回のホルムズ海峡での日本タンカーへの攻撃は、その兆しとも言える。

〔千田会事務局・渡辺雅仁〕

関連記事

  1. 真の相互理解 ― ベトナムフェスティバルと拳骨拓史氏インタビュー〔6月8日〕

  2. 天皇論の形而上学 ― 東都で歿後49年・三島由紀夫氏追悼の集い「憂国忌」〔11月25日〕

  3. 余命半年の中国・韓国経済 ― 宮崎正弘氏が千田会で講演〔7月13日〕

  4. 吉田松陰「留魂録」を読む ― 千葉で第一回・浦安日本塾が開講(6月27日)

  5. 聖徳太子と今上陛下 ― 東都で民族文化研究会〔8月23日〕

  6. 「正気歌(せいきのうた)」 ― 東京都内で『靖献遺言』を読む会〔10月15日〕

  7. 鯨食文化の復興はなるか ― 政府がIWC(国際捕鯨委員会)から脱退〔12月26日〕

  8. 正気と尊厳 ― 東都で『靖献遺言』を読む会〔12月22日〕

  9. 近現代音楽と俳諧系神道結社 ― 京都で民族文化研究会関西支部例会〔5月18日〕

今月の人気記事

  1. 登録されている記事はございません。




PAGE TOP