性的少数派と君主 ― ウィリアム英王子の御発言を通じて考える

ウィリアム王子の御発言

6月26日、イギリスBBCや同ガーディアン紙によると、同国王室の王位継承順位第2位にあるケンブリッジ公ウィリアム王子殿下(Prince William, Duke of Cambridge)が国内のLGBT支援団体を訪問し、同国で最近起きたバス車内でのレズビアン・カップルに対する暴行事件について「本当に愕然とした」と述べ、参加者からの「もし、いつかある日、ご息子・ご息女からゲイ・レズビアンをカミングアウトされたら、どのように対応しますか?」との質問にも「私が彼らを支える」と答えて、性的少数派への理解を示される。その上で、「特に私の家族や彼らの立場からすると」と御自身の地位についても言及されつつ、「心配なのは彼らが性的少数派であるかどうかではなく周囲からの反応やプレッシャーだ」と仰られた。

好むと好まざるにかかわらず世界的な課題

もちろん英国王室と我が国の皇室では事情が異なるけれども、性的少数派を如何なる形で社会が受け入れるかは、好むと好まざるにかかわらず世界的な課題となりつつある。現に、日本共産党の志位委員長は「様々な性、様々な思想、様々な民族など、多様な人々によって構成されている日本国民を象徴」する存在として、「性的マイノリティーの方など、多様な性を持つ人びとが天皇になることも認められるべき」と主張している。そうした流れの中で、今上陛下が性的少数派を含めた国民を統合あそばされることについて御見解を求められる可能性もあろう。

三浦充喜(みうら・みつき)/愛知県出身。文学修士。現在は会社員のかたわら、日本国体学会会員。

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