吉田茂の虚像 ― 東京で杉原誠四郎氏の講演会〔5月19日〕

大宰相、そして防衛大学校の建学の父と言われている吉田茂が、実は最大級の敗戦利得者だったとは!

文京区民会館で5月19日の晩に開催された杉原誠四郎氏の講演を聴き、目から鱗が何枚もポロポロと剥がれ落ちるのを感じた。

吉田茂だけでなく、戦後の日本再建の中枢にいた敗戦利得者たちは、祖国と家族・同胞を守るため、誇り高く命を懸けて戦われた方々や、国のために死んで行かれた英霊たち、そして堪え難きを堪えて銃後を固めた全ての日本人たちに、恥ずかしいとは思わなかったのか。良心が痛まなかったのか。

憲法9条が自衛権まで否定しているものではないことも、日本が未来永劫軍隊を持つことを禁じられているわけではないことも承知の上で、日本が朝鮮戦争に巻き込まれて疲弊することなしに、特需景気の恩恵を受けて経済復興に邁進できたことは吉田茂の英断であったかもしれない。しかし、質の悪い隣国に囲まれているのに、いつまでも軍隊を法整備せず、自衛隊を違憲と言われるような不当な立場に置き、それをいいことに日本を蹂躙し続ける近隣国の恣にさせ、どれだけ国益を損なわせてきたことか。

大臣は文民でなければならないという文民条項を持つということは、軍人がいること、即ち軍隊があることを前提としたものであり、占領が解かれれば、当然軍隊を持ちうるものと想定されていた証拠。9条の改正も、または他に条文を加える必要もなく、歪んだ憲法解釈を改め、自衛のためには戦力も交戦権も持てるという本来の解釈に戻すだけでいい、との杉原先生のお言葉に、なぜ政治家たちは耳を傾け、一刻も早く現状を打開しようとしないのか。

過ちて改むるに憚ること勿れ。本当の日本を取り戻せ。〔千田会女子部・麓香〕

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