崎門学研究会は、江戸時代の儒学者であり神道家である山崎闇斎及びその学統の思想について研究する団体である。崎門学は明治維新に影響を与えた思想とされ、その尊王精神が水戸学や国学などと習合し、王政復古の主張へと結びついたのである。
代表は折本龍則氏。事務局は小野耕資氏〔里見日本文化学研究所研究員〕が務め、勉強会および機関紙『崎門学報』の発行を行っている。
.jpg)
『崎門学報』(第14号)
12月1日、『崎門学報』第十四号が発行された。その全体は、こちらから閲覧することができる。また、印刷版も作成しているので希望者は事務局まで御連絡頂きたい。
12月2日、「第20回保建大記を読む会」を千葉県の浦安で開催した。『保建大記』は江戸時代の栗山潜鋒が院政末期から源平合戦のころの歴史を振り返り、なぜ幕府政治が始まってしまったかを追究した書である。谷秦山による『保建大記打聞』(杉崎仁編注、勉誠出版、平成21年)をテキストとして輪読、内容について議論した。
なお、今回で『保建大記打聞』をすべて読み終えた。平成31年からは『靖献遺言』(近藤啓吾訳注、講談社学術文庫、平成30年)の刊行を期に同書を輪読することとなった。〔K・O〕